漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
「22歳の男性です。4年ほど前に急に鼻汁が出て、喉に落ちてくるようになりました。はじめのうちは少ししか落ちなかったのでうがいをして鼻汁を出していましたが、受験勉強をするようになってから急に鼻汁の量が多くなりました。たくさん鼻汁が出るようになったので病院にも行きました。慢性の病気には漢方薬がいいと聞きました。長い期間続いている病気ですが漢方薬で改善できますか。」と相談しました。
相談員の方は「大丈夫ですよ。病気と体質は関係が深いので体質改善ができれば良くなっていく場合が多いですよ」と言ってくれました。それからこの病気になった原因と改善方法を説明してくれ、胃腸虚弱を改善するような漢方薬と蓄膿症を改善するような漢方薬をお勧めしてくれました。
そして漢方薬を飲みはじめたのですが、1ヶ月経っても2ヶ月経っても良くなりません。相談員の方にそのことを聴いてみると「まだ胃腸虚弱が改善できていないからです。胃腸の調子を整えるのには時間がかかる場合が多いです。しっかり漢方薬の服用を続けてください。きっと変わりますよ」という答えでした。
それから3ヶ月、体の調子がだんだん良くなってくるにつれて、鼻汁の量が減ってきました。
さらに半年後には蓄膿症が改善して、鼻汁が喉に落ちてこなくなりました。
この方はもともと胃腸虚弱があったため、体力も十分ではなく、「血」の巡りも決して良いとは言えない体質の方でした。受験勉強が始まるとストレスと運動不足が重なるため、更に体力不足や「血」の巡りの悪さを招きます。こんな時は慢性疾患にかかりやすくなり、一度かかると改善させるための力が足りないため不調が慢性的になりやすくなります。
夏は胃腸の弱い方にとっては注意が必要です。どうしても冷たいものの摂取が多くなるからです。冷たいものを摂りすぎると消化力が落ちて夏バテしやすくなります。夏は冷たいものや水分の取りすぎには十分ご注意ください。
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